赤ちゃんの原始反射の種類まとめ|いつからいつまで?成長チェック

こんにちはコースケです。
最近、ウチの赤ちゃんの成長チェックのために、赤ちゃんの原始反射についての記事を書いていましたが、僕的に一段落したので、記録としてまとめておきたいと思います。
普段、何気なく見られる赤ちゃんの仕草や反応にも原始反射が含まれているとわかると見ていて楽しいです。
赤ちゃんの原始反射とは
赤ちゃんの原始反射とは、赤ちゃんの意思とは別に刺激や行動に対して無意識に反応する動きです。
赤ちゃんがママのお腹の中にいる時から備わっているものや生まれて数ヶ月してから段階を経て表れる反射など様々ですが、多くが人間の中にある生きるための防衛本能や行動に関する本能が働いていると言われています。
生まれて間もない赤ちゃんが自らを守る行動を取っていると考えると赤ちゃんってすごいなと感じるものが多いです。
また、原始反射は赤ちゃんの体や神経の発達にも関わっていて、検診時などには発達の目安としても診られます。
赤ちゃんの原始反射の主な種類
哺乳反射|生後0ヶ月〜6ヶ月くらい
哺乳反射は赤ちゃんが生きる上で欠かせない母乳やミルクを飲む為に備わっている原始反射です。
- 探索反射:唇や口の周りに刺激を感じるとその方向を見る
- 捕捉反射:唇や口の周りに刺激を感じると口を開きくわえようとする
- 吸啜反射:口に入ったもの加えたものを吸う反射・乳首を吸う動き
- 嚥下反射:吸い込んだり口の中に入った液体を飲み込む反射
哺乳に関する反射は主にこの4つの反射が重なり赤ちゃんがスムーズに母乳やミルクを飲む事ができています。
哺乳反射は赤ちゃんがお腹の中にいる時に備わり、一般的には生後6ヶ月くらいまでに反射が弱くなり消失すると言われています。
押し出し反射|生後0ヶ月〜6ヶ月くらい
赤ちゃんの哺乳反射とは別に口の中に固形物が入り、舌に触れた時に舌で押し出す動きが押し出し反射です。
赤ちゃんの本能で固形物による窒息などを防ぐための反射とも言われています。
一般的に生後5〜6ヶ月くらいに反射が弱くなり消失すると言われています。この押し出し反射は離乳食を始める目安になり、うまく食べてくれない場合はこの押し出し反射が関係している場合が多いです。
>> 押し出し反射とは?離乳食の最初の難関?赤ちゃんの原始反射
把握反射|手は生後0ヶ月〜6ヶ月・足は生後0ヶ月〜1歳くらい
赤ちゃんの手のひらに触れた時に指を折り曲げ握って引っ張るような仕草、足の場合にも親指の付け根あたりを刺激されると足の指を丸める反射が見られます。
赤ちゃんが母親から落ちないための防衛本能でもあり、動物的な本能の名残とも言われています。
把握反射は生まれる前から備わっていて手の場合には生後6ヶ月くらいまで、足の場合は1歳くらいで消失時期を迎えます。
>> 把握反射とは?赤ちゃんの原始反射|手で指を握る仕草・手の動きや消失時期について
モロー反射|生後0ヶ月〜6ヶ月くらい
こちらは有名な赤ちゃんの原始反射の一つですね。赤ちゃんの周りで大きな音などを立てると体がビクっとなる動きです。
両手を伸ばして広げ、モノを掴むように抱きしめるような動きで、身の危険に対して抱きつこうとする防衛本能の一種と言われています。
ママにとっては悩ましい反射で小さな音でも反応してしまって泣かれてしまうといったことが多いのではないでしょうか?
一般的には生後6ヶ月くらいまで消失時期を迎えるようです。
>> モロー反射とは?いつまで見られる?|赤ちゃんの原始反射の種類
足踏み反射|生後0ヶ月〜5ヶ月くらい
赤ちゃんの抱き足が付くか付かないかくらいの高さで頭を前方に傾けると歩くような仕草をする動きです。
起立反射・自立歩行反射とも呼ばれています。
人間が二本足で歩くためのプログラムとも言える反射でママのお腹の中でもこの反射をしていることが分かっており、生後5ヶ月くらに消失時期を迎えます。
引き起こし反射|生後0ヶ月〜1ヶ月くらい
生まれたばかりの赤ちゃんを仰向けの状態で両腕を持ち、ゆっくりと引き起こした時に肘・首などの筋肉が反応して頭が付いてくる動きです。
一説では生まれて間もない赤ちゃんが本能的に頭を守ろうとする反射と言われています。
一般的には生後1ヶ月くらいに消失時期を迎えます。
>> 引き起こし反射ってどんな動き?いつから見られるの?赤ちゃんの原始反射
ギャラン反射|生後0ヶ月〜5ヶ月くらい
赤ちゃんをうつ伏せの状態で抱き上げ背骨の外側をゆっくりと上から下へとこするとこすった側に体を向ける反射です。
お尻がフリフリと動くことから可愛い仕草としても人気です。
僕が原始反射を調べようと思ったキッカケの原始反射でもあります。(気付いた時には消失時期を過ぎ見られなかったため。。)
一般的には生後5ヶ月くらいまでに消失時期を迎えるようです。
>> ギャラン反射とは?いつまで見られるの?赤ちゃんの可愛い原始反射
非対称性緊張性頸反射|生後0ヶ月〜5ヶ月くらい
赤ちゃんを仰向けで寝かせた時に赤ちゃんの首を左右どちらかに向けた時に向けた方に手が伸び、反対側の手が曲がる反射です。
逆に向けると逆側に同じ動きをします。
この動きは赤ちゃんがうつ伏せになった時に窒息しないための防衛的な反射と言われています。
一般的には生後5ヶ月くらいまでい消失時期を迎えるようです。
>> 非対称性緊張性頸反射ってどんな動き?いつまで?赤ちゃんの原始反射
対称性緊張性頸反射|生後6ヶ月〜11ヶ月くらい
赤ちゃんが四つん這いになった時に頭を上げると腕が伸び足を曲げ、逆に頭が下がると腕を曲げて足が伸びる動きです。
これは赤ちゃんのハイハイに関わる反射でこの反射によってハイハイを行うための動きを行うようになる目安と言われています。
一般的には生後6ヶ月くらいから見られはじめ、生後11ヶ月くらいに消失時期を迎えるようです。
>> 対称性緊張性頸反射とは?いつからいつまで見られる赤ちゃんの原始反射?
緊張性迷路反射|生後0ヶ月〜4ヶ月くらい
赤ちゃんをうつ伏せや仰向けの状態で抱きかかえ、頭を前方・後方に下げると手足が伸び背中を反らせる反射を指します。
姿勢反射とも言われており、平衡感覚を保ち重力に馴れていくための反射とも言われています。
うつ伏せで前方に頭を下げる時の反射は4ヶ月くらいに消失時期を迎え、仰向けで後方に頭を下げると手足が伸びる反射は生後6週くらいから見られはじめ、3歳くらいまで見られると言われています。
>> 緊張性迷路反射とはどんな動き?いつまで見られるの?赤ちゃんの原始反射
バビンスキー反射|生後0ヶ月〜2歳くらい
赤ちゃんの足の裏を踵から小指(つま先)の方に向かってこすると足の指が開く反射です。親指は足の甲の方に上がり、他の指は扇のように開きます。
足の裏に対しての刺激で掴むような仕草の名残とも言われており、中枢神経系の発達に関する反射でもあります。
生まれて間もなくから見られ、一般的には2歳くらいまでに消失時期を迎えると言われています。
>> バビンスキー反射ってどんな動き?消失時期は?赤ちゃんの原始反射の種類
パラシュート反射|生後8ヶ月〜
赤ちゃんを両脇を抱えてうつ伏せの状態で水平な角度から頭を下げると両手を広げ水平を保とうとする反射です。
この時の動きがパラシュートの落下時の動きに似ていたため、名付けられました。
この動きは倒れたりした時にとっさに手を出して身を守ろうとする動きで、一度備わると消失せずに残ります。
大人も転んだ時に手をつく動きをしますが、これがパラシュート反射です。
つかまり立ちなどを始める時期に赤ちゃんが身を守るために現れる反射でもあります。
>> パラシュート反射ってどんな動き?いつからいつまで?赤ちゃんの原始反射・姿勢反射
まとめ
僕が調べたのは全てでは無いですが、それでもこれだけ多くの原始反射があります。
しかも驚くのがこれらの動きは赤ちゃんが無意識に反応する動きというのに驚きです。
各原始反射の動きは僕個人が自分の赤ちゃんでチェックした動きや育児本を読み表しているため、実際の動きと違う場合があると思いますが、主観的な捉え方ですので、あくまで参考として捉えて頂ければと思います。見られる時期や消失時期などに関しては個人差がありますので、詳しく知りたいという方はかかりつけの病院にてチェックしてもらえればと思います。
赤ちゃんの原始反射は見られる時期が限られているものが多いので、僕のように見たかった原始反射が見られないということにならないように、皆さんも赤ちゃんの動きをチェックしてみてくださいね。