子供が便秘!病院は何日続いたら診てもらう?【子供の便秘体験談・小児科で聞いた解消法】

こんにちはコースケです。
先日、3才になった子供の便秘が4日続いたため、小児科の診察を受けてきました。
自我がどんどん強くなり、好き嫌いも増えて食べるものが偏ることも多くなる2〜3才の子供は便秘になりやすいため、便秘予防はもちろん、早めの対策をしないと子供はどんどん辛くなってしまいます。便秘がひどい場合だと食欲低下や嘔吐などを起こしてしまうこともあります。
我が家の子供も「うんちをするたびにお尻が切れて便に血がついている」そんなことも目立ちだしてきたこともあり、一度、小児科で見てもらうことにしました。
今回は小児科で聞いた便秘解消法や、実際に便秘で小児科に行った時にはどんな治療をするのか?もらう薬は?といった疑問について息子が受けた治療をご紹介します。子供の便秘でお悩みの方は参考にしてみてくださいね。
子供の便秘が続き小児科へ!治療内容は?
子供のうんちが出ていないことと、以前からうんちをする時につらそうということもあって小児科で診察をしてきました。
小児科での診察は
- 問診
- 触診
- 治療
という流れです。
問診
問診では、子供が何日くらい便が出ていないか・うんちが出た時の便の硬さや状況、食欲や嘔吐は無いか?という点を聞かれました。
息子の場合、
便秘の日数は便が3日出ていなくて4日目に小児科に行きました。
うんちの時には、便が硬いため、いつも泣きながら息んでいました。便が出るまで部屋を動き回ったりと10分以上かかることも多いです。便は見た目から硬いのが判る状態で、血がついていることもあります。
硬い便→普通の便というサイクルの時もありますが、最近ではほとんど硬い便で毎回つらそうでした。
食欲は、好き嫌いが多いため判断が難しい所でしたが、いつもより少し食べる量が減ってきたかな?という印象です。
触診
触診ではお腹を触ってみたり、お腹の音を見ながら子供の反応をチェック。ただ、子供もぐずり気味だったので、そこまで長い時間のチェックはしていませんでした。
治療
最初は便が出やすくなる薬を出して様子を見ようという感じでしたが、便が4日出ていなくて、しかも硬いうんちで血が出たりしているということもあり、先生から「浣腸をして溜まった便を出してあげるのも良いかもしれませんね。」という話があり、浣腸をお願いしました。
浣腸は看護婦さんが処置してくれました。
息子の様子は浣腸をされる時は、もちろんギャン泣きでしたが少しすると便意が勝ったのか息みだして、すぐに大量のうんちが出ました。溜まっていたものが出てスッキリしたのか、その後は泣くこともありませんでした。
看護婦さんの話でも「4日出ていないとお腹も気持ち悪いし、うんちをするのも大変だからね〜。」と話していました。
治療を終えた後は薬をもらってきました。
便秘でもらった薬
便秘でもらった薬は
- リフォロースシロップ65%(ラクツロースシロップ65%)
- ヘモポリゾン軟膏(大腸菌死菌・ヒドロコルチゾン配合軟膏)
という2つです。
リフォロースシロップ65%(ラクツロースシロップ65%)
リフォロースシロップ65%(ラクツロースシロップ65%)はシロップタイプの薬です。
薬の説明書を見てみると以下のような効果・副作用があるようです。今回の場合は便を出やすくしてくれる子供の便秘によく使われる薬のようです。
薬の説明 | 便通を良くする薬で大腸で分解され、乳酸や酢酸となりアンモニアの産生と吸収を抑える。またこれらの酸により腸の機能が調整される |
副作用 | 下痢、気持ちが悪い、吐く、腹痛、おなかが鳴る、おなかにガスがたまる、食欲が低下など |
形状 | シロップ |
シロップタイプですが、かなり粘度が高くドロっとしています。またかなり甘みがあるのか、手や口につくとベタっとします。
我が家の息子は薬を飲むのにそこまで抵抗はないのですが、今回のリフォロースシロップ65%は口当たりに慣れなかったのか、最初は嫌がりました。
ヘモポリゾン軟膏(大腸菌死菌・ヒドロコルチゾン配合軟膏)
そしてもう一つはヘモポリゾン軟膏という軟膏です。息子はうんちの時に出血が見られるということで、それに対するおくすりが出ました。
薬の説明 | 痔の症状や肛門周囲の炎症を改善、肛門部の傷を修復する外用薬 |
副作用 | 皮膚の刺激感、かゆみ、便意、肛門の不快感、皮膚の感染症 |
形状 | 軟膏 |
ヘモポリゾン軟膏はお尻に直接塗れるタイプで、便が固くて出血してしまうなど、いわゆる切れ痔の時などに使われるお薬です。ただ、今回は小児科で浣腸をしてもらい溜まっていた便を出してもらって、お薬を飲むようになってからは比較的排泄がスムーズになっているため、出血が無いのでまだ使っていません。
便秘は何日続いたら病院に行くべき?
小児科の先生によると2〜3日便が出ない時は便秘の可能性が高く、小児科で診てもらうことを検討した方が良いとのことでした。
我が家の場合は便秘が4日続いたため小児科で治療をしてもらったのですが、先生のお話だと便秘が続いている時は溜まった便を出してあげることで症状が楽になることもあるので、気になる時は診察に来てくださいとのことでした。
ただし、小児科での治療は根本的な便秘の解消ではなく溜まっている便を排泄させたり、お薬での治療となるため、便秘を繰り返している場合は食事と生活習慣を見直していくことが大切という大人の便秘解消と同様のアドバイスをもらっています。
小児科で聞いた子供の便秘予防・解消法
息子の便秘癖を解消するのに、小児科で便秘予防や解消法について聞いてきました。お子さんによって便秘になる原因は違いますが、参考になればと思います。
便秘対策の食事
子供の便秘を予防するための食事は「水分補給、食物繊維、腸内環境を整える乳酸菌」という3つのポイントを意識するのが基本とのこと。
特に子供の場合、便が固くなると大人以上に排泄しづらくなるため、便が適度に柔らかい状態を保ち、量を増やせる食事内容を心がける必要があるようです。また、腸内環境を整えるのに役立つ乳酸菌もうまく取り入れていくことを勧められました。
食物繊維で便の量をふやし排泄を促す
食物繊維はお通じのリズムを整えるのに欠かせないものです。食物繊維は人間の体では消化されないため、胃や腸で形を変えながら便の量を増やしたり、柔らかくしたりとお通じを促し、排泄しやすい状態を作ってくれます。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と水などに溶けない不溶性食物繊維があります。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維を多く含む食品には
野菜、果物、昆布、わかめ、里いも
などに含まれています。
水溶性食物繊維の特徴は水分を含むとゲル状になり便を柔らかくする働きがあり、大腸内で発酵、分解されることによってビフィズス菌など腸内環境を整えるために必要な善玉菌のバランスを保つのにも役立ちます。水溶性食物繊維は野菜や果物に多く含まれます。
わかめなどにも食物繊維が豊富なので味噌汁などに入れて効率よく摂ることがポイントとなるようです。
不溶性食物繊維
対して食品の中で不溶性食物繊維は
穀類、野菜、豆類、キノコ類、果実、海藻、甲殻類(エビやカニ)の殻など
などに含まれています。
食品の中で不溶性食物繊維は
穀類、野菜(根菜に多い)、豆類、キノコ類、果実、海藻、エビやカニなどの甲殻類の殻
などに含まれています。
不溶性食物繊維は保水性が高く、胃腸で水分を吸収して膨らみ便の量を増やしてくれます。便のカサが増すことで腸壁を刺激して排泄を促してくれるのも不溶性食物繊維の特徴です。
小児科の先生のお話だと「便が固くなりやすいなら水溶性の食物繊維が多い野菜を摂り、便の量が少なくコロコロになりがちなら不溶性食物繊維が多い食材を取り入れていくのがおすすめ」とのことでしたので、どちらかではなく3食の中でバランス良く取り入れるのが理想です。また野菜が苦手なお子さんの場合はフルーツをミキサーにかけたジュースなどで飲ませるのもおすすめされました。
好き嫌いがある場合は、好きなおかず(我が家の息子の場合はハンバーグやコロッケ)に細かくした食物繊維食材を入れて味や食感がわかりづらくなるようなアレンジをするのが良いでしょう。我が家では豆腐ハンバーグに人参やキノコなどをたっぷりと入れて食べさせたりとできる限り工夫を凝らしています。
腸内環境を整えるための乳酸菌・発酵食品
好き嫌いが多い子供の場合、食事内容が偏りがちになってしまいます。そうすると腸内環境も善玉菌と悪玉菌のバランスが悪玉菌優位となってしまい、ますます悪循環となるため、腸内環境を整えるための乳酸菌や乳酸菌を含む発酵食品を摂ることも大切なポイントになります。
乳酸菌を含む食材は
ヨーグルト・ナチュラルチーズ・発酵バター・納豆・味噌・ぬか漬け
など、発酵食品に含まれます。調味料では酢もおすすめとのこと。
子供ならヨーグルトやナチュラルチーズ、お味噌汁などが摂りやすいですね。
またオリゴ糖は腸内で善玉菌のエサとなってくれるので、オリゴ糖を多く含むバナナやりんごなど子供が好きな果物を取り入れていくのもおすすめされました。
マグネシウムを摂ってお通じを促す
ミネラルの一つであるマグネシウムは、市販の便秘薬でもよく聞かれる便秘改善に役立つ成分とされています。マグネシウムには水分の吸収を高める働きに関わるため、固くなった便を柔らかくするのに良い影響があるようです。
子供の場合は食事から上手に摂っていくのが理想です。
マグネシウムを含む食材には
あおさ・あおのり・いりゴマ・干しエビや桜えびなど
これらに多く含まれているので、お子さんならおにぎりやふりかけなどで食べさせるのも良いですね。
水分は足りてる?水分補給は大切
子供は大人よりも体を動かし汗もよくかきます。その分、水分消費も激しく見た目では気づかないうちに水分不足になることが多いようです。子供は一度に水分を沢山摂ることが難しいため、一日の中で決まった時間にコップ1杯の水やお茶などを飲ませる習慣を作るのがおすすめされました。
また水分を摂ることで腸内が刺激されて排泄を促すことにもなるようです。
我が家でも食事の時以外にもこまめに水分補給をさせてはいたものの、子供が飲みたがらないということも多く、しっかり水分が摂れていないことも多かったので今後はしっかりと水分を摂らせることを意識したいなと思います。
おやつは量に注意
子供にとっておやつは、食事と食事の間のエネルギー補給にもなるので適度な量を食べさせるのは問題ないですが、食べ過ぎには注意が必要です。というのもお菓子は少量でもカロリーが高いものが多く、少しでもお腹が満たされてしまいやすいです。そうすると食事の時にあまりお腹が空いていない状況になってしまい、食べる量が減ってしまうため、必然的に便の量が少なくなってしまいます。
便秘対策の生活習慣
便秘対策は食事が重要ですが、規則正しい生活や運動といった点も欠かせない要素です。
体を動かして遊ばせ運動不足を解消
体を動かすことは腸を刺激することになるので、便意を促すのにもしっかりと体を動かして遊ぶといった習慣付けが大切です。
家の中で1日中テレビやネット動画を見たり体を動かす機会が少なくなりがちな現代の子供は運動不足にもなりやすいとのことでした。運動不足になると、排泄に必要な筋力も育たないため、しっかりと体を動かす時間を作ることが便秘解消のポイントになります。
ストレスも便秘の原因
ストレスを感じると胃腸が収縮したり痙攣を起こすなどお通じにも良くない影響があるようです。
例えば、保育園や幼稚園に通いだした、引っ越しをしたなど環境の変化は子供にとってもストレスになってしまうことが考えられるため、環境が変わったタイミングでは心のケアも重要なポイントとなります。
トイレトレーニングに注意
2才〜3才になるとトイレトレーニングを本格的に開始するお子さんも多いですよね。そうするとトイレでの用をたすのが嫌だったり、慣れない。おもらしをしてママやパパに叱られるなどの要因で無意識にトイレを我慢してしまうということも考えられるようです。そのため、トイレトレーニングを開始している場合には、子供の失敗に対するフォローも便秘対策ではポイントとなってきます。
まとめ〜便秘が続く時は小児科に相談
3才の息子が便秘になって小児科で治療を受け、便秘対策の食事と生活習慣の改善ポイントを教えてもらったお話でした。
小児科の先生の話を聞いた上で、我が家の子供が便秘になった原因が良くわかりました。息子の場合は好き嫌いが目立ちだし、野菜などの食物繊維を含む食事を食べたがらなくなってしまったこと。さらにヨーグルトやチーズも食べ飽きてしまったのか、最近では一口食べて終わりということも多いです。
妻も色々と食事に工夫を凝らしましたが、食べてくれないことには始まりません。ひどい時にはうんちをもよおしてから10〜15分以上泣きながら息んでいるのを夫婦ふたりで見守るということも、我が家では日常的になってきてしまっていました。
可愛い子どもがこんな状態になってしまわないように、みなさんもお子さんの便秘予防に取り組んでいただければと思います。また便秘が続いた時には小児科で診てもらうことをおすすめします!
他にも便秘対策の食事や生活習慣について教えて頂いたので、今後の記事でお伝えしていきたいと思います。