離乳食・幼児食での油・脂質の一日の摂取目安量は?食材や摂り方

こんにちはコースケです。
1歳6ヶ月の息子の離乳食から幼児食への移行に伴って目立ち始めた好き嫌いの中で栄養バランスをうまく保ちたいと考えて、最近は基本的な栄養素について調べています。
これまで、ビタミン・ミネラル・炭水化物・たんぱく質とまとめてきて、今回は脂質(油分)についてとなります。
いよいよ5大栄養素の最後ということで、ここまで学んでうまく息子の食事に活かしていければと思っています。
脂質は離乳食や幼児食では使うのを控えたり、摂り方が難しいと感じることも多いです。
大人でも脂質の摂り方は健康対策で悩むことが多いので悩みますよね。
今回も幼児食の本や厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準を参考に脂質の一日の摂取目安量や主な食材、摂り方についてまとめたいと思います。
脂質・油の基本
脂質は少量でも高いエネルギー源となる栄養素で、1gあたり9kcalと少ない量でも効率良くエネルギーを作り出せて、しかも体内でエネルギーを貯蓄する働きもあるのが特徴です。
細胞膜や血液を構成、ホルモンの合成といった働きにも関わってるとのこと。
他にも脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、Kなど)の吸収を助けるのにも関わり、子供にとっては脳や神経系の発達の材料としても使われる栄養素です。
脂質の3つの主成分
脂質の主成分である脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があり、さらに不飽和脂肪酸にはいくつか種類があります。
不飽和脂肪酸には
- 一価不飽和脂肪酸(n-9系オレイン酸など)
- 多価不飽和脂肪酸(n-6系リノール酸など、n-3系リノレン酸など)
などに分けられており、多価不飽和脂肪酸は体内で合成がされないため、食べ物から摂る必要がある「必須脂肪酸」と呼ばれています。
近年ではオメガ3、オメガ6、オメガ9と言われることが多いですね。
ちなみに不飽和脂肪酸脂肪酸は常温で液体、植物性の油に多いといった特徴があり、飽和脂肪酸は常温だと固体のものが多く、動物性の油に多い傾向があるようです。
近年の健康ブームの中で有名になったDHA・EPAは多価不飽和脂肪酸n-3系リノレン酸に含まれます。
DHA・EPAは青魚などに多く含まれるとされており、魚を食べることが基本だった日本人には身近でしたが、食文化の多様化に伴い、摂る量が減少していると言われており、意識したい食べ物です。
粉ミルクなどにもDHAが添加されているものも多く、乳幼児・小児にとって大切なものであることがわかります。
脂質の不足・過剰摂取の注意点
現代の食生活では脂質は多く摂ってしまいがちで、大人の方も健康診断などで注意を受けた経験がある方は多いかもしれませんね。
乳幼児・小児にとってもとりすぎは肥満などに影響すると言われています。逆に不足してしまうと発育の面で影響があると考えられています。1つの脂肪酸に偏るのではなく、3つの脂肪酸をバランス良く摂ることが大切とされています。
脂質を含む主な食材
- 飽和脂肪酸:ラード・バター・肉の脂身など
- オレイン酸:コーン油・オリーブオイル・べに花油・なたね油・落花生油など
- リノール酸:サフラワー油・ゴマ油・大豆油・グレープシードオイルなど
- αリノレン酸:キャノーラ油・亜麻仁油・えごま
- αリノレン酸・DHAなど:アジ・サバ・カツオ・サンマ・まぐろなど
ちなみにオメガ3系の不飽和脂肪酸は熱に弱いため、大人の場合だとオメガ3系油の場合、サラダなどにかけて食べるといった摂り方が多い印象です。
1〜2歳の小児の脂質の一日の摂取目安量は?
1歳6ヶ月の息子の脂質の一日の摂取目安量を厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準でチェックしてみると1歳〜2歳の1日の脂質の摂取量の目安は
一日の総エネルギー摂取量の約20〜30%が目安となっていました。
そしてその中で
n-6系脂肪酸は5g
n-3系脂肪酸は男児で0.7g、女児で0.8g
というような目安量が定められています。
1〜2歳の小児の一日の推定エネルギー必要量が男児で950kcal、女児で900kcalとされていますので、この中で目安量を摂るという感じですね。
幼児食本を見てみると、1〜1歳半の食事目安で油脂類は5〜8g程度、植物油の場合小さじ2くらいが目安になっていました。
脂質は他の食材にも含まれますので、油だけで摂るということではなく、上述した各脂肪酸を含む食材を取り入れながら、目安量を目指すという感じですね。
基本的には主菜・副菜の中に肉・魚などを取り入れつつ、料理で使用する油などからも摂る形になるかと思います。また、脂質系の食材は離乳食期などは使えない時期があると思うので、この点はお子さんに合わせて食材を選択していくことになりそうです。
我が家の妻も油の使い方は摂りすぎにならないように注意しているようです。
参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書
まとめ
脂質は油だけでなく、主成分である各脂肪酸をバランス良く摂る必要があるということを今回知ることができました。
ただ、離乳食・幼児食の進み具合によっては食べられない、使いづらい食材も多いので、焦って色々と食べさせることはせずに、適切なタイミングで取り入れる必要があることも改めて確認できました。
油などは特に使うのをためらってしまいますし、脂質についてはまだ悩みそうだなーという印象です。
ただ、息子は1歳6ヶ月ですので、ある程度食べられる食材は増えているのでうまく取り入れていければ良いなと思います。
今回も僕的な勉強のまとめとなっていますが、何か参考になる点があれば幸いです。